初めてのご葬儀 ~参列者~
訃報・弔問
訃報を受けたら、故人との関係や立場を考えて弔問します。通夜前に弔問する時は、喪服ではなく平服でよい。(なるべく地味なものを心がけ、女性はアクセサリー類を外し派手な化粧を控えます)香典や供物は、通夜か葬儀のときに改めて持参します。
- ※ 死や苦しみを連想させる言葉(四や九)、重ね言葉(重ね重ね・つくづく・くれぐれも・たびたび)や「繰り返し」「再び」等の表現は避けます。
服装について
- ▼男性
- 黒いスーツ、白いワイシャツ、黒無地ネクタイ、黒の靴下、黒の靴(エナメル等光沢のあるものや金具がついているものは避けます)
- ネクタイピンは付けません。カフスボタンをつける場合は、パールか光らない素材の黒石にします。
- 冬のコートは、黒や濃紺、濃いグレー色と言った地味な色のものを選びましょう。(ダウンジャケットや革製品は避けます)
- 喪服は、礼服(ブラックフォーマル)夏冬兼用を1着用意しておくと良いでしょう。
- ▼女性
- 黒、濃紺など地味な色のフォーマルドレス、黒色のストッキング、黒の靴、黒のバッグ(艶のないシンプルなデザイン)
- アクセサリーは結婚指輪程度で、濃いメイクやカラフルなネイルは控えます。
- パールのネックレスを身につける場合は1連のものにし香水は控えます。
- 冬のコートは、光沢のあるものや毛皮のコートは避けましょう。
- ▼子ども
- 学生の場合は、制服で構いません。
- 制服がない場合は、黒や濃紺、濃いグレーのブレザーとズボンorスカート、白いシャツorブラウス
香典について
- ▼香典とは
- 昔は通夜や葬儀・告別式に参列する人が、故人に対しお線香や香木、抹香をお供えしていました。現在、現金を不祝儀用の水引を結んだ袋に包んだものをいいます。故人への弔意を表すほか、ご遺族に対して突然の出費への助け合いの気持ちが含まれています。
- ▼渡し方
- 受付で一礼し、芳名帳(ノートor個別カード)へ氏名や住所を記帳します。袱紗(ふくさ)から香典を取り出し、袱紗の上に置き相手が見やすい向きにして渡します。その際に「御霊前にお供えください」とひと言添えると良いでしょう。
焼香について
- ▼焼香とは
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通夜・ご葬儀などで「お香」を炊き、霊前を清め故人の冥福を祈る意味が込められています。一般的に、ご葬儀や告別式では抹香、通夜や法事ではお線香が使われます。
- ▼焼香の行い方
- 宗派によってお線香の本数や抹香を香炉にくべる回数が変わってきます。作法は違いますが心を込めてお焼香することが大事です。一般的な流れについてご説明します。
- ▼焼香の順番
- 喪主→ご遺族→一般会葬者の順に祭壇の前まで進み、僧侶とご遺族に一礼。遺影に向けて一礼し合掌(数珠を持っている場合は、左手に持ち直します)。右手親指と人差し指・中指の3本で抹香をつまみ、手を返して目の高さに掲げ(押しいただく)、香炉の中に静かに落とします。(これを1~3回繰り返します)最後に、合掌し遺影に向けて一礼、僧侶とご遺族に一礼して席に戻ります。
- ※ 座礼、立礼、回し焼香などありますが、基本は同じです。
神式では、「玉串奉奠」が行われます。神の霊が宿るといわれる榊の枝に四手という紙片を下げたものを祭壇に捧げます。玉串は右手で根本を上から包むように持ち、左手は枝先を下から添えるようにします。祭壇に向けて一礼した後、根元が祭壇に向くよう右回りに半回転させ、玉串案の上に置きます。正面を向いたまま2~3歩退き、二礼して手のひらを二回忍手(音を立てずにうつこと)で打ちます。最後に一礼し、神官やご遺族に会釈して席に戻ります。
- ※ 手水の儀 … 神式だけで行われる儀式です。
入り口に用意された手桶で水を汲み、左手→右手の順で水をかけ、最後は左手を使い口をすすぎます。
キリスト教式もしくは無宗教では、日本独自の習慣で「献花」が行われます。茎が長く白か淡い色の生花(主に菊やカーネーション)が使われますが、故人の好きだった花を用いることもあります。遺族に一礼し、花が右側を向くように両手で受け取ります。(右の手のひらは上向き、左の手のひらは下向き)祭壇に向けて一礼し、根元が祭壇を向くように右回りに半回転させ、献花台の上に置きます。手を合わせて黙祷、もしくは深く一礼し、ご遺族に会釈して席に戻ります。
- ※ 黙祷の際、十字を切ったり胸の前で手を組むこともありますが、参列者が多い場合は献花を省略し全員で黙祷を捧げることもあります。